(ロイター – 2011年08月30日 11:40)

8月29日、欧州心臓病学会で発表された新たな調査で、チョコレートの摂取により、心臓疾患の発症リスクが3分の1減少する可能性があることが分かった。

クロアチアで1月撮影(2011年 ロイター/Nikola Solic)
8月29日、欧州心臓病学会で発表された新たな調査で、チョコレートの摂取により、心臓疾患の発症リスクが3分の1減少する可能性があることが分かった。

クロアチアで1月撮影(2011年 ロイター/Nikola Solic)

[パリ 29日 ロイター] 欧州心臓病学会(ESC)で29日発表された新たな調査で、チョコレートの摂取により、心臓疾患の発症リスクが3分の1減少する可能性があることが分かった。

ただ、チョコレートの食べすぎには気をつける必要があるとしている。

特に血管系に良いとされる成分「フラバノール」を含むダークチョコレートなど、チョコレートの摂取による健康効果については近年複数の研究が発表されている。

英ケンブリッジ大学のオスカー・フランコ氏とその調査チームは、チョコレートの摂取と心臓血管病に対するその健康効果との関連性を調べるため、計10万人 を対象にこれまで実施された7件の研究結果を分析した。

今回発表の調査は英医師会誌(BMJ)の電子版に掲載されている。

それによると、7件中5件の研究でチョコレートの健康効果が示されたが、残り2件では示されなかった。

総合的な結果では、チョコレートの消費水準が最も 高い状態と最も低い状態を比べた場合、消費水準の高いほうが、心臓血管病のリスクが37%、心臓発作のリスクが29%低かったという。

フランコ氏によると、7件の研究をまとめた今回の調査は完全なものではなく、ダークチョコレートとミルクチョコレートの区別をつけていないほか、健康効果がチョコレートの摂取だけによるものなのか、他の要素が関係しているのかを調べるには一段の調査が必要だという。

フランコ氏は、チョコレートが心臓に良いようだということは分かったが、脂肪と糖分の多い「菓子」の持つ不健康さを考慮すると、健康効果は食べ過ぎによ る悪影響で容易に打ち消される可能性があると警告。

今回の調査に関与していない英国心臓財団(BHF)のビクトリア・テイラー氏も、「心臓疾患のリスクを 減らしたいと思うならば、チョコレートを1箱買うよりも数段良い方法がある」と述べた。