③野球部の練習メニュー「班を編成し実践に向けた練習に分割する」

野球は特殊なスポーツであり、個人競技の集合体と言われます。
グラウンドが使える場合は全体練習を行い、それ以外は僅かなスペースでも個人練習ができるように練習メニューを作成します。

今回はグラウンドを使える時間が比較的限定されている部活を想定しています。
【再掲】テニスのトレーニング要素と実践方法

実践練習を中心に個人練習を組み込むタイムスケジュールとは

  • グラウンド全面が常に使える場合は、各ポジション一人ずつの9人に分け、個人練習と上手く折り合いをつける。
  • 曜日や時間で制限されている場合、全体練習と個人練習を明確に分けたメニューを作る。
  • グラウンドがほぼ使えない場合、ポジショニングはイメージトレーニングで行う。
    ポジショニングのイメージはプロ野球中継を見たり、考えようによってはスマホゲームなどでも可能。
    近所の部活やクラブチームで同じ様な環境のチームがあれば、対外試合や遠征、合同練習を組み込みましょう。
    実戦形式であったり、お互いのポジションで足りない人員を補ったりと工夫できます。
  • 無理に対外試合や合同練習を組まなくても、筋トレやグラウンドトレーニングなどのボディメイク(体作り)をしても良い。

このように自分たちの環境を適確に判断し、濃密なトレーニングを行う計画を立てます。
成長期にある年齢では、濃密と言っても下級生と上級生の練習量を同じにしてはいけません。
体の成長には栄養が必要であり、常に体力の3割は余裕をもち回復に当てて管理しましょう。

【実践】短時間で行えるミニゲームを実戦形式で行う

実戦形式で必要となる技術や知識、練習、トレーニングを考えながら行う。
練習と言っても全体と個人で必要となる内容はいくらでも細分化できます。
「部活だからこの程度」と決めつけず、複雑なことをするための目標や分析を自分たちなりに積み重ねましょう。

シートノックでミニゲーム前のウォーミングアップ

②野球部の練習メニューにあった通り「グラウンドが全面を使える」状態を想定し、実戦形式の練習を行います。
アップとしてシートノックを行い、特に外野手の飛球を確認すると良いでしょう。
人数が少ない場合は外野の飛球練習にも全員参加し、できれば全ポジションのノックを全員が受けるようにしましょう。

時間配分として曜日で分けても良いでしょう。
例;月曜日は内野。水曜日は全員外野の守備練習に全員参加など。

出ていない状況では個人練習?それとも観察?

ここまではあたかも全員がずっと練習するべきようなことを書きましたが、パフォーマンスアップには観察が必要不可欠。
部活レベル(自分たち)やプロのプレーと見比べて見て自分のおかしな点を探し、改善へとつなげましょう。
より具体化するためには、ノートやスマホなどでの記録がおすすめ。
スポ根漫画とは異なり、コンディショニング(体調管理)の観点からも常に疲労した状態ではパフォーマンスアップにはつながりません。
漫画では夜寝て朝起きると完全回復している不思議な体をしています。
人数にもよりますが、強制的に休みが挟まれるような限定された環境は思うほど悪くないのかもしれません。

投手のローテーションを考える

投手候補が3人以上いる場合はその日に投げる人を決めておき、各投手が1巡するなど決めておきます。
フリーバッティングから始まり、試合展開に応じたバッティングや走塁も意識するなどチーム内でどの練習を優先するか決めておきましょう。
素早く切り替えられるのであれば、その日によって割合を変えるなど予定を決めます。
人数が多い場合は打席や打者を限定するなど、1打席を大切にできるよう緊張感を作りましょう。

  1. フリーバッティング
  2. 走者ありのフリーバッティング
  3. カウント1-1からのミニゲーム

実戦形式は曜日で分けても良い
例;月曜日はフリーバッティング、水曜日は実戦形式のミニゲームなど。

投手のコンディショニング
投手はその日に向けてコンディショニング(体調管理)を行い常に実践を意識すること。
登板する日は常にコンディション(体調)をピークにすることも練習しなければできません。
投手は特殊なポジションであることも認識し、よくあるスポ根漫画にあるような真似はしないように!(経験済み)
【参考】カーボローディング法など

投手はカウント1-1を作ることがどれだけ難しいかを知っておく

時間短縮のためにカウントを1-1などから始めたりもしますが、常に1-1で始める必要もありません。
時間に余裕があれば1ボールから始めるなどシチュエーションを変えてみましょう。
本来1ストライクを取ることは大変難しく、打者は甘く入る様なファーストストライクを必ず狙ってきます。
投球練習をする中でもファーストストライクの意識を作り、実戦形式へつながるようにしましょう。

スマホを最大限に活用して自己分析をする!

実戦形式のゲーム内でしか気づけ無い動きやミスを動画によって確認しましょう。
野球のポジショニングは突き詰めれば奥が深いのですが、単純に考えると習得は簡単になります。(打球に寄れば良いだけ。)
可能な限り複数のポジション練習に参加し、多くの動きをできるようにしましょう。
※スマホは高価なものなので、壊さないように最大限の注意を!

環境によっては遠征による合同練習を行う

人数が少なくグラウンドの使用も制限されている場合、土日のどちらかは対外試合を申し込む方法も検討しましょう。
これは人数が多い場合も活用でき、全員ではなくチームを分割して遠征する形となります。
相手のチームレベルに合わせ、遠征するメンバーがあまり重複しないように選びましょう。

実戦形式の対外試合は練習であり実践である

チーム内で人数が少ない場合、投手のタイプも限られてきます。
普段では味わえない変化球や投球の間など様々な投球スタイルを体感し、個人練習やイメージトレーニングの意識を高める事ができます。

合同練習で普段とは異なる視点から見直す

必ずしも試合形式にする必要はなく、緊張した状態で他校の練習に参加してみましょう。
少しでも違う環境にいると感覚が狂うことが多くなり、ミスを連発するかもしれません。
どの様な環境に居ても自分のプレースタイルやパフォーマンスが出せるようにしましょう。