①野球部の練習メニュー「条件と目標」を分析する
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今回はグラウンド利用を制限された公立学校や、人数が多すぎる私立での強豪校での野球部をイメージしました。
グラウンドを全面使えない学校と人数が多すぎる学校は同じ様なもので、余程工夫を凝らさなければ練習やトレーニングは効率的になりません。
しかし幸いなことに「野球は個人技の集合体」とも言われるため、僅かなスペースさえあればバラバラで練習することが可能です。
また硬式野球だとしても、硬球にこだわりさえしなければ練習可能です。

テニスの①の内容を野球に書き換える内容となります。
まずは先にテニスの①を読んだ前提で話を進めます。
【参考】①テニス部の練習メニュー「条件と目標」を分析する

野球のトレーニング要素と実践練習を効果的にするための分析

私はスポーツの中でも特に野球やクリケットは特殊だと考えます。
ボールとバット、ボールとグローブ、ベースランニング…と常に道具を複数使いながら行うスポーツは類を見ません。
この特殊なスポーツである野球のパフォーマンスを上げるには、運動神経であるコーディネーションの理解が必須です。
まずはコーディネーションとは何かをイメージしましょう。
【参考】スポーツパフォーマンスを上げるコーディネーショントレーニングとは

前提条件を確認する

部活の条件は様々あると思いますが、可能な限り条件を明確にした上で練習メニューを構成します。

・練習時間は1~1.5時間。
・各学年10人ちょっとで合計30人超え。
・グラウンドは週2~3日の使用。
・部活レベル程度の指導者。

全体と個人での目標を明確にする

全員が一致してやりたいことだけをする練習でも良いのかもしれませんが、パフォーマンスを上げるためには綿密な計画が必要となります。
野球の技術向上の目標の前に、練習メニューを作成する上での目標を立てましょう。

部活全体の目標

目標はテニスのメニューと同様に、全体が効率よく練習できるように。
しかし野球は関節に大きな負担が掛かるスポーツのため、全学年で同様のメニューを組むと怪我をしやすくなります。
そのため勉強の意味も含めて球拾いや筋トレ、その他トレーニングで体に過剰な負担が掛からないように注意が必要です。

個人の目標

最低週に1度は現状把握が必要。
現状把握とは、体組成から動画撮影でスイングや送球、投球フォーム、スイングといった全ての動きを撮影して自分で把握しましょう。
また連携練習の中から自分の弱点を意識し、個人練習では得意分野を伸ばし、苦手分野を補うようにしましょう。
パフォーマンスアップのコツは、見本の意識と自分の現状を比較することにあります。

また成長期にあるならば、栄養管理による体作りも重要。
栄養管理の簡単な本から読み始め、徐々に知識を深めましょう。

記録をつけて分析の判断材料にする

テニスと重複しますが、データを蓄積することで自身の特徴を把握しましょう。
成長期で行き詰まった時は、栄養学や筋トレなど体作りを考えてみても良いかもしれません。
【参考】成長期に起きる感覚のズレ!?クラムジーとは

個人の筋トレや記録は以下を参照。
【参考】ボディデザイン公開講座

スマホがあれば科学的分析ができる!?

データの蓄積はアメフトから始まったと言われ、体に高性能のGPSをつけることで曲線で走った走行距離までが分かります。
アメフトからメジャーリーグへデータの分析が伝わり、メジャーリーグデーター収集能力は現在米軍の能力をそのまま取り入れたため、世界で最先端とも言われます。
日本ではまだそこまでデータの集積が行われてはいませんが、スマホを中心に様々な分析が可能となっています。