かれこれ30年ぐらい前、筋トレをすると怪我になると言われていました。
本当に筋トレは怪我の元?
30年前の筋トレは運動競技のスピードに合わせて行ないました。
つまり素早いスポーツ競技ではおもりを持っても素早く動かし、ゆったりしたスポーツではゆっくりと筋トレをするのです。
素早く動かすと反動がつき、筋肉への負荷よりも腱や靭帯といった関節への負荷の方が大きくなります。
細かく言うと関節を鍛えるトレーニングは存在せず、筋トレをすることで、
1.関節周りの筋力が鍛えられる。
2.筋肉の両端にある腱が鍛えられる。
3.靭帯が鍛えられる。
などの順序があって、結果として関節周りが鍛えられることはあります。
筋トレで怪我をする原因とは
しかしおもりを持って素早い動きをした場合はどうなるでしょうか。
筋肉への負荷に合わせた筋トレは、まだ鍛えられていない腱や靭帯にとって大きな負荷となります。
さらに速さによっては負荷が大きくなりすぎて、骨と骨に挟まれている軟骨が滑らずに削られることもあります。
最大筋力を増加させるための筋トレは競技に限らずゆっくりと行うことが正しい方法ですが、昔の人はこうして「筋トレすると怪我をする」と考えるようになったのでしょう。
理由も考えず未だに「筋トレは怪我の元」と言っている人が多いのはやるせない気分になります。