かつてスピードは先天的な能力であり、トレーニングでは変わることがないとされてきました。しかしトレーニングにより変わることが分かったのです。

スピードが遺伝によって決まるのはトップアスリートのみ!?

かつてスピードの原理が解明されるまでは「遺伝により決まる」とされてきました。遺伝により速筋や白筋、ピンク(中間)筋の割合が影響されるためか、今でも遺伝の影響は大きい印象があります。
確かにスプリント(短距離)競技や中・長距離競技などの単純競技であれば、遺伝の影響は強く受けることになるでしょう。

単純競技では遺伝も大きな要素の一つ

現在では様々な競技のスピードが研究され、スピードを上げる訓練法が実践されています。
スポーツにおける「スピード」が「持久力」と同様に練習により伸びていくことと練習法などのさわりを紹介し、スピードと言う先入観を取り払えるように、また、スピード増加練習に興味をもてるような話をしたいと思います。

スプリント競技

最も単純かつ複雑なスプリント競技を考えてみましょう。
100m走ではスタートで爆発的な瞬発力が必要となり、トップスピードまでは加速力、最後にトップスピードを維持し続ける筋持久力が必要になります。
これら全てに速筋が関わり、トレーニングにより幾ら速筋を増やそうとしても、最初の筋肉の割合が不利になってしまうのです。
部活やサークルレベルでは遺伝の差よりもトレーニングの差の方が大きな要素ですが、世界のトップでは遺伝が大きな差になるのです。

マラソン競技

長距離を走り続けるマラソンでも同様で、長距離でのスピードは遅筋の割合が多く必要になります。
マラソンなどの単純競技では速筋の割合が大きいと不利になるのです。

競技により異なるスピードの種類

短距離などの単純競技では、簡単に遺伝の差を埋めることはできません。
しかしサッカーや野球、バスケットなどの複合競技のスピードであれば、トレーニング次第で遺伝の差を埋めることはできます。

複合競技レベルでは遺伝の差が出にくい

瞬発力と持久力の両方が必要となる複合競技では、遺伝による筋肉の割合が単純競技ほど影響されません。
また複合競技では筋肉の割合よりも競技性が優先されるため、筋肉の性質は一つの競技要素でしかないのです。
そのためトレーニングにより遺伝による差を埋めることも出来るのです。

それぞれの競技要素を見分け、適切なトレーニングをこなすことで競技スピードを身に付けるカギになります。