⑧野球はコーディネーショントレーニング!?運動能力が高まる理由とは
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コーディネーションは7つの運動能力に分類されますが、7つの能力が競技で均等に使われるわけではありません。他競技では無いほど道具を使う野球は特殊であり、どの様に運動能力が伸びるのでしょうか。

コーディネーションが高まる!?野球と運動能力の関係とは

日本では王・長島両選手の影響が強く人気競技であったことから、元より運動能力の高い人が野球をする事が多くなっています。
しかし野球の練習をしている選手は運動に万能になる事が多く、他の競技でもそこそこの能力を発揮できるようになるのです。
その理由が野球では他の競技ではないほど道具を使うことに関係していたのです。

野球の練習はコーディネーショントレーニングそのもの

野球は体を動かしながらボールやバット、グローブなどの道具を使いこなす(5.識別能力)競技で、バッティングではタイミングを合わせて(4.連結能力)バットを振らなければボールを打てず、内外野での守備では守備位置を認識し、ボールの飛んでくる方向と位置を予想(1.定置・空間認識能力)します。
捕球(3.反応能力)から送球までも一定のリズム(6.リズム能力)があり、ランナーは打ったと同時に反応したり牽制球に対して戻る(3.反応能力)、姿勢は常に切り返しの連続(2.変換能力)。
この様に野球にはコーディネーションが全て含まれているため、野球を練習すればするほどコーディネーショントレーニングをすることになるのです。
野球を偏り無く練習すればするほど運動能力や運動神経が上がり続けるのです。

コーディネーショントレーニングとしてバッティングを分析する

練習では投球、捕球、送球、バッティング、走塁など体の使い方を常に見直します。
見直すだけでも立派なコーディネーショントレーニングになりますが、コーディネーションとしての醍醐味はバッティングにあると思われます。

バッティングだけで7つのコーディネーション要素が全て含まれている

バッティングは体から離れたベース上に飛んでくるボールを自分の体ではないバットで当てるのですが、その前提としてコーディネーションの様々な能力とともに自身の体を上手く動かさなければなりません。
道具を使う5.識別能力は、コーディネーションの極地であると言っても過言ではないでしょう。
私が新たに定義した8つ目の力を使えば目をつぶってでも当てることが出来るようになります。

バットのスイングは連動性を高める最高の筋トレである

スイングは全身に力を加えながら体をねじるのですが、素振りだけでもかなりの力を使います。
足から力を加えはじめ、力の連動を行いつつ最終的にバットを加速させながら、ボールを芯にミートさせ、バットを止めるのです。
スイングのフォームがブレていてもバットの重さで負荷が掛かるため、コーディネーションや連動性を高める全身の筋トレとなるのです。

素振りは他競技者にも活用される

素振りの動きは投球や正拳突きなど多くのスポーツで共通するため、野球以外の競技者でも練習する人は多くいます。
さらにバッティングセンターでも充分ですが、ミートポイントまでボールを引き込みスイングのタイミングを合わせて芯に当てることはさらに複雑なコーディネーショントレーニングとして完成します。