③高強度トレーニング(HIT)の科学的根拠
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高強度トレーニングは他の有酸素運動系のエクササイズ同様に持久力が向上し、継続することで最大酸素摂取量へも同様の向上結果が得られることが確認された。

高強度トレーニング(HIT)の科学的根拠とは

高強度トレーニングの被験者は遺伝子(DNA)検査から、有酸素運動系のエクササイズをしても全く持久力が向上しない事がわかり非常にショックを受けていた模様。
今回の高強度トレーニングとは別に、被験者は親から受け継いだ遺伝子のせいで持久力が向上しなかったのだ。
しかしそれでも高強度トレーニングはインスリンの分泌への影響を与えていることが分かった。

高強度トレーニングの実践と考察

被験者本人が測定結果と遺伝的影響を考察。
(※カッコ)は勝手ビリーが勝手に追記。

  • 今回の測定は筋グリコーゲンの貯蔵量を減らすことがポイント。
  • ブドウ糖はグリコーゲンとなって筋肉に貯蔵されている。
    (※エクササイズ時は筋肉がグリコーゲンを消費する。)
  • エクササイズ(運動)によりブドウ糖が消費されると、血流にブドウ糖を送れという合図になる。
    それはホメオスタシス(体内環境を一定に保つ働き)を乱すということ。
  • 筋グリコーゲンの貯蔵量を減らすことで、筋肉がブドウ糖が足りないぞ?と思い、血液からグリコーゲンを吸い取ろうと考えるのだとか。
    (※エクササイズ以外で血液側で不足した場合は筋肉内から補充される。)
  • ウォーキングやジョギングなどの筋組織の20~30%の使用にとどまるが、エアロバイクなどのエクササイズ(運動)は筋組織の70~80%は使われる。
    そのために、筋グリコーゲンが減少される量も大きい。

筋グリコーゲンを減少できれば休憩時間は定めなくて良い

以上より筋グリコーゲンを減少させることが目的のため、休憩時間を定める必要がないのだろう。
これで「ブドウ糖とインスリン感受性の向上」については解決された。

高強度トレーニング(HIT)と最大酸素摂取量への影響

では果たして最大酸素摂取量(VO2 max, maximal oxygen consumption)への影響はどうだろうか。
最大酸素摂取量(循環系)を短時間でレベルアップさせるのは難しいとされてきた。
注目するべきは、HITを行った直後の呼吸の状態。
ブドウ糖やインスリンの向上は2週間程度で結果が出るのに対し、最大酸素摂取量(ここでは心肺機能の事だろう)は6週間程度は掛かるだろう。
しかしHITを6週間続ければ、他の有酸素運動と同様に最大酸素摂取量も向上すると思われる。