歯ぎしりは、悔しがって歯を噛みしめてギリギリ音を鳴らすことですが、睡眠医学では歯ぎしりの他に強く噛みしめることやカチカチと歯を鳴らすことを含めて「睡眠時ブラキシズム」という病気としてとらえられています。

歯ぎしりは病気の一種

欧米やアジアでの調査によると、歯ぎしりによる不快な雑音を自覚している人の割合は、子どもで10~20%、成人では5~8%、高齢者になると2~3%程度。
歯ぎしりは年齢とともに減少し、男女間に頻度の差はありません。

遺伝的に影響する歯ぎしり

歯ぎしりには、遺伝的な影響が半分ほどあると言われます。
歯ぎしりを自覚する人の約半数には、家族や親戚に歯ぎしりを自覚している人がいます。
また、遺伝子が半分だけ同じの二卵性双生児よりも、全く一緒な一卵性双生児のほうが、二人ともが歯ぎしりをする頻度が高くなるのです。
さらに、歯ぎしりをする人の約90%は、子どものときにも歯ぎしりした経験を持っています。

歯ぎしりの原因は胃酸の逆流

朝、胸やけやノドが焼ける感じは、ありませんか?
目覚めているときの歯ぎしりは、悔しい思いをしたときによく出ますが、眠っているときに歯ぎしりする人も、強い不安やストレスを感じている傾向があります。
歯ぎしりが激しい人は軽い人よりストレス度が高くないという調査もありますから、歯ぎしりはストレス解消に役立っているのかもしれません。

詳しいメカニズムは分かっていませんが、アルコールやタバコ、カフェインを摂ることで歯ぎしりが多くなります。
薬では、うつ病の治療薬である選択的セロトニン再吸収阻害薬(SSRI)を飲むと、歯ぎしりが悪化することがあり注意が必要です。