②糖尿病は血管病であり、血糖値が変化する
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糖尿病は疑いも入れると患者は全国で2200万人を超すと言われ、高血圧、脂質異常症とともに虚血性心疾患の原因となり、網膜症、腎症、神経障害の3大合併症をもたらす代表的な生活習慣病です。

糖尿病は合併症を引き起こしやすい血管の病気

糖尿病の検査イメージ図.jpg 一般に糖尿病というと、「のどが渇く。トイレが近い。体重が落ちる」と言われていますが、こういう状態は症状が進んでからのこと。
「私は症状がないから大丈夫」と言って自覚のない糖尿病状態の人が多く存在しますが、糖尿病は検査をしないと分かりません。
糖尿病は尿や血液の病気ではなく、血管の病気です。

糖尿病が引き起こす合併症とは

血管が悪くなると神経や目、腎臓などの細小血管がやられ、しびれや失明などの合併症に。
心臓や脳、足などの大血管がやられると、心筋梗塞、脳梗塞、足壊疽(えそ)といった命や生活にかかわる重大な病気の引き金にもなり、様々な合併症をもたらします。

糖尿病は血糖値により診断される

血糖値が常時、1デシリットル当たり200ミリグラム以上になると糖尿病と診断されます。
血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度のことで、ブドウ糖は体や脳を動かすエネルギーのことです。
健常な若い人の血糖変動は、食べたり食べなかったりに関係なくほとんど一定で、1デシリットル当たり80~120ミリグラム程度に保たれます。
血糖が高くなると、血管の内皮が障害を受け壊れ始めます。
血糖の変動幅が大きいほど血管の障害が進み、心筋梗塞が増加することが分かってきました。
高血糖が続き、目や腎臓が悪くなる糖尿病に先行して、心筋梗塞を発症することも多いのです。

血糖値の変わる仕組みとインスリンの関係

血糖は食事をすれば上がりますが、食物と膵臓(すいぞう)のβ細胞から分泌されるインスリンだけでコントロールされているのではなく、筋肉へ取り込んで消費したり、脂肪細胞へ取り込み蓄積したり、肝臓で糖の取り込みと放出をするなど複雑に微調整されます。
断食しても、血糖が下がりすぎて倒れないのはそのためです。
一方、過食や運動不足で大きくなった脂肪細胞は、血糖コントロールを悪くさせるホルモンを放出することも分かってきています。