なでしこ(佐々木則夫氏)ジャパンは女子ワールドカップで連覇を目指し、快進撃が続いたが決勝では敗れてしまった。しかし、予選を越えてから勝てない男子に比べれば準優勝なんて夢のまた夢の話であって、準優勝が如何に凄いかが分かる。

なでしこジャパンの快進撃

 女子サッカーW杯でなでしこ快進撃が素晴らしいが、なでしこは既に男子よりも日本らしさを完成させている。
以前にも書いたが、なでしこの特徴はスペイン代表やバルセロナのようなポゼッションとパスサッカーに加え、出せる時は長いパスも多用し、敵DFラインの裏のスペースも走りこんでいる。
これは要するに、日本人の特性(日本人らしさ)にあったサッカーに加え、トータルフットボールを体現しているのだ。
トータルフットボールに日本人らしさを加えたと言った方が正確だろうか。
世界各国にも対策を立てられる程の完成度であり、方向性に迷う男子も女子を真似すれば良いだけに思うのは自分だけだろうか。

スペイン代表との違い

 前半で書いた通り、なでしこの戦術はボール保持をベースにしたトータルフットボールなのだが、スペイン代表やバルセロナとはもう少し違う点がある。
スペイン代表は欧州なだけあって日本人よりも体格は良く、ボールタッチの技術も桁外れである。
その技術が無い代わりに人数をかけて走り全体でボールを保持しているのだが、戦術には大会との相性がある。

戦術と大会の相性

 女子の戦術は「人数をかけて走る」と書いたが、要するに走行距離を伸ばすということだ。
一人あたり1~2km伸ばせば、10人では10~20km増えることになる。
これは1試合ごとに加算され、疲労も蓄積される。
走行距離と疲労は正比例「例;Y(疲労)=kX(走行距離)」ではなく、「例;Y(疲労)=kX^2(走行距離);Xの二乗」の表現に近く、走れば走るほど回復が遅くなる。(kは任意の数。要するに人による。)