ビギナー向け!サッカーの戦術ブログ

サッカー日本代表がW杯ベスト8の壁を打ち破る為の戦術(タクティクス)をビギナー(初心者)でも分かるように分析します!土曜日の19時更新目標!

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【トルシエ監督のもたらした戦術】オフサイド・トラップを狙う“フラット3”とは?

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 日本代表監督であったフィリップ・トルシエ氏は1998年に就任し、サッカー後進国日本に革命をもたらしたのだった。
ブラジルのように個人のレベルの高さだけで勝負するのではなく、日本が世界レベルで戦うにはどうしても戦術が必要だったのだ...
それまで日本には戦術らしい言葉を聞いた記憶が無いぐらいであった。

トルシエ監督が日本代表にもたらした戦術

 知らない人は驚くことだろう。
日韓W杯まで日本ではサッカーをしている人でも戦術はおろか、連動性やポジションにおける明確な動きなどを知らない人も多かった。
むしろ知っている人の方が少ないレベルで、チームが全体がただなんとなく上下するだけ。
追い越して入れ替わるのはサイドバック(SB)ぐらいで、ポストプレイやスペースの使い方さえも知らなかったのだ。
今のJリーグでも「ちょっとそれは...」と感じるチームはある。

フランス人監督フィリップ・トルシエ氏の人柄

 日本だけに限らず、フィリップ・トルシエ氏は奇人、変人として思われることが多いそうだ。
トルシエはサッカーの監督としてだけではなく周囲の環境までも分析する能力が高く、問題点をはっきりと明確にする。

本人に問題点を気づかせるために、その問題と同等と思われる"奇行"をぶつけるらしい。

サッカー協会内部への問題提起

 例えばサッカーに対する考えだけではなく、サッカー協会など団体の内部に存在する社会的問題点があったとする。
その問題を周知させるには新聞やネットなどのメディアを通さなければならないのだが、関心を引く為に"奇行"を行うようだ。

こうして奇人、変人として知られる事になったようだ。

トルシエ氏の代名詞と言える戦術

 オフサイドトラップを聞いたことがあるだろうか。
2005年にオフサイドのルールが変わるまでは世界でも流行した戦術で、できない国はW杯のトーナメントに上がれないとまで言われていた。
日本は「速さ・体格・精度」で世界に劣るため、トルシエの代名詞と言われたオフサイドトラップを取り入れた。

トルシエ監督のオフサイドトラップと『フラット3』

 オフサイドトラップにはセンターバック(CB)が横一列に並ぶ「フラット3」が大前提となり、フラット3の精度を上げることが世界レベルのサッカーに対向する唯一の戦術として採用した守備戦術だった。

図.可変型システムのシステム変更

左右のWBで役割が異なる343のシステム

 ビリーの記憶の限りで申し訳ないが、小野と明神はWBというポジションでありSHとSBの中間であるが、ビリーの記憶では小野はSHよりのWB、明神はSBよりのWBと左右で役割がはっきりと異なっていた。

鈴木  柳沢
中田英
小野      明神
稲本 戸田
中田浩 宮本 松田

SBよりのWBの明神が下がった4231のシステム

 上記343のシステムから変更をすると4231になるイメージである。

鈴木
小野 中田英 柳沢
稲本 戸田
中田浩 宮本 松田 明神

押し込まれた523のシステム

 ただ左サイドの小野は運動量が豊富で、SH以上にSBとしてもしっかりと機能していたようにも見えた。

鈴木 柳沢
中田英
小野  稲本 戸田  明神
中田浩 宮本 松田

つまり相手や流れで左右のWBが調整する左右非対称の変形型のシステムであった。

サッカーの戦術の歴史

 サッカーの戦術で先入観のない人ほど楽しく読める本の紹介。
戦術の歴史について書かれており、どの時代ではどのスター選手がどのような戦術のもとに動いていたのか等が書かれています。
日本の現在もきっと数年後にはこの様な本に書かれると思うと試合を見る目が変わるような気もします。

【参考】サッカー関連の本