腰痛と寝返りの関係に対しては以前からも着目されており、現在では寝返りのためのストレッチまでアプローチされています。

東邦大学の野崎教授の推測

寝返りは腰痛を防ぐ!? 東邦大学の野崎教授によると、寝返りができない人は筋肉の弱い人ではなく筋肉が硬い人が殆どで、「寝返りは全身運動であり、広い範囲に渡り体の柔軟性が必要」です。

腰の筋肉に限らず、体全体の筋肉で硬い部分があると寝返りに影響するのです。

また腰痛歴が長い人は腰をかばう動作が多いため、知らずに全身の筋肉が固くなる傾向があります。

寝返りは骨盤のひねり動作が重要

寝返りは骨盤のひねり動作が重要なポイントになるため、体の前面では胸から太もも(表)までの筋肉(大胸筋、肋骨の下にある筋肉、大腿四頭筋)、体の後面では背中から太もも(裏)までの筋肉(背骨の両側の筋肉、お尻の筋肉、太ももの裏側(ハムストリングス))の柔軟性が重要となります。

(ためしてガッテンでは、「骨盤のひねりは足を立てずに行う動作」として検証している模様。)

医学療法士の山口正貴さんの推測

問診 東京大学医学部附属病院 リハビリテーション部 医学療法士の山口正貴さんも、腰痛と寝返りの関係に注目。(写真はイメージ図)

全く新しい腰痛対策を発案し、改善率8割の腰痛対策を考案しました。

山口さんは問診から多くの腰痛患者が「特に寝起きに痛みを訴える」ことから、「寝返りと腰痛の関係」に着目し、「朝の腰痛を持っている人は寝返りが少ない可能性が高い」と仮定しました。

また「姿勢の良すぎる(ずっと同じ姿勢を維持し続ける)人も、「筋肉が収縮>血管が圧迫>疲労による痛み」という流れから、同様に腰痛になりやすい」と仮定しました。

寝返りを打たないと同じ姿勢を続けることになるため、腰痛へとつながるのです。

腰痛を作りやすい寝具

柔らかすぎる寝床は、「お尻が沈む>腰椎が曲がる>じん帯が伸びる>寝返りをうてない」。

そのために、まずは「柔らかすぎず、硬すぎない寝具」を選ぶことが必要です。

寝具も支障をきたさない場合、筋力の不足が問題になるのかというと、そうではありません。

日常の生活動作に支障がない人には、本来寝返りをできる筋力はあるのです。

最終的に寝返りを邪魔しているのは、筋肉の硬さだと結論付けられました。