糖尿病の治療は「食事・運動・薬物療法」で血糖値をコントロールし、合併症を予防します。

この3つをうまく組み合せなければ、効果は期待できません。

血糖値が下がらない場合は

 運動と食事制限が基本ですが、それだけではよくならない場合、投薬をします。

 内服薬は膵臓のβ細胞を刺激してインスリンを出させる薬が主流でしたが、β細胞を刺激し続けると、β細胞が疲れてインスリン分泌ができなくなることが分かりました。

またいつもインスリンを分泌させていると、血糖を下げ続け、おなかがすいて食べ過ぎて太るということも起きます。

血糖値の上下変動

最も悪いのは、血糖の上下変動が大きくなり過ぎると、血管が損小します。

そのため、近年はスフォニルウレア(Su)剤(インスリン分泌薬)という効果の強い薬を控える傾向にあります。

 生理的に分泌されているインスリンをより上手に適正分泌させるホルモン(インクレチン)が腸から分泌されていますが、超短時間で効果がなくなるので、これを長持ちさせる薬(DPP4阻害薬)が新たに開発されています。

これは血糖変動が少なく、より理想的と言われます。

糖尿病で使われる薬

 食物の吸収を遅くさせることで、インスリンを過剰分泌させない薬や、元来分泌されているインスリンを無駄にしない薬、肝臓での糖の出し入れをうまくコントロールする薬など、膵臓を直接刺激しない薬(インスリン非分泌系薬)を組み合わせて使うことが望ましいと思われます。

 これらの非分泌系薬はSu剤に比べ、やや価格が高いことや、内服の回数が多くなる難点はありますが、膵臓のβ細胞を長い間大事に使えるようになります。

 数種類の内服薬を組み合わせても血糖コントロールができないときは、時機を逃さずインスリン治療を受け入れるべきでしょう。

早い時期であれば、インスリンから内服薬治療へ戻れる場合もあります。

 糖尿病は老化現象の一つであり、誰でも年々少しずつ糖尿病状態に近づいています。

過食と運動不足はそれを加速するということを肝に銘じるべきでしょう。