糖尿病は疑いも入れると患者は全国で2200万人を超すと言われ、高血圧、脂質異常症とともに虚血性心疾患の原因となり、網膜症、腎症、神経障害の3大合併症をもたらす代表的な生活習慣病です。

糖尿病とはどんな病気か

糖尿病の検査イメージ図.jpg 一般に糖尿病というと、「のどが渇く。

トイレが近い。

体重が落ちる」と言われていますが、こういう状態は症状が進んでからのこと。

「私は症状がないから大丈夫」と言って自覚のない糖尿病状態の人が多く存在しますが、糖尿病は検査をしないと分かりません。

糖尿病は尿や血液の病気ではなく、血管の病気です。

糖尿病は血管の病気

血管のイメージ図.jpg
 血管が悪くなると神経や目、腎臓などの細小血管がやられ、しびれや失明などの合併症につながります。

心臓や脳、足などの大血管がやられると、心筋梗塞、脳梗塞、足壊疽(えそ)といった命や生活にかかわる重大な病気の引き金にもなり、合併症をもたらします。

血糖値が常時、1デシリットル当たり200ミリグラム以上になると糖尿病と診断されます。

血糖値とは

  血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度のことで、ブドウ糖は体や脳を動かすエネルギーのことです。

健常な若い人の血糖変動は、食べたり食べなかったりに関係なくほとんど一定で、1デシリットル当たり80~120ミリグラム程度に保たれます。

 血糖が高くなると、血管の内皮が障害を受け壊れ始めます。

血糖の変動幅が大きいほど血管の障害が進み、心筋梗塞が増加することが分かってきました。

高血糖が続き、目や腎臓が悪くなる糖尿病に先行して、心筋梗塞を発症することも多いのです。

血糖はなぜ変化するのか

 血糖は食事をすれば上がりますが、食物と膵臓(すいぞう)のβ細胞から分泌されるインスリンだけでコントロールされているのではなく、筋肉へ取り込んで消費したり、脂肪細胞へ取り込み蓄積したり、肝臓で糖の取り込みと放出をするなど、複雑に微調整されます。

断食しても、血糖が下がりすぎて倒れないのはそのためです。

 一方、過食や運動不足で大きくなった脂肪細胞は、血糖コントロールを悪くさせるホルモンを放出することも分かってきています。