走行距離が伸びると幾ら回復力があっても回復しきれず、最初に影響を受けるのは瞬発力だ。スピードが出ないと更に走行距離が必要になり、悪循環で本来の戦術が機能しなくなる。

走行距離と回復力

 「代表クラスは回復力も尋常じゃない」と言う人がいるが、それは相手の選手も同じことだ。
大会では試合間隔が短いためにフル出場すると全快することが無く、疲労が溜まる。
走る戦術のなでしこにとっては、どうしても大会に相性が悪いのだ。
同じ戦術であれば男子も相性が悪いことになるが、まだそこまで勝ち進んでいないので残念ながら関係ないw

選手層の厚さ

 戦術と走行距離の関係からできれば交代を多用したかったのだが、接戦が続き交代により試合のバランスを崩す恐れからか、タイミングが掴めなかったようだ。
なでしこをあまり見ていなかったので知らなかったのだが、大会直前までは選手間で上手く噛み合わず、負けることが多かったそうだ。
ビリーはW杯から見始めたので「いつも通りだな」と思ったのだが、W杯のスタメンでようやく戦術が成り立ったようだ。
それらのことから選手層が厚かったとは言えず、選手層の厚さが交代をしなかった大きな要因の一つなのだろう。

最後に必要となるものは?

 最後に必要なのは根性ではなく運だと思うのだが、日程もかなり不利であった。
なでしこは決勝のアメリカ戦までに、アメリカよりも1日休養日が少なかったのだ。
走行距離が多いなでしこの戦術にとって回復日は一番必要な要素なのだが、日程ばかりは変えることができない。
 最後に必要なのは根性と思った人にとっては知性が必要だろう。
根性がなければそもそも国の代表になんてなれない。根本的に考えを改めよう。

全てを尽くしたなでしこ(則夫)ジャパン

 これだけの不利な要素があっても準優勝までこぎつけたのだから、ものすごい結果だ。
批判する人がいるが、何を批判するのだろうか。
日本人にとって淘汰された戦術と、(控えの選手の特徴を知らないのだが)見事な試合運び。
これだけ何も失敗せずに決勝まで行ったのだから、決勝で失敗しても何もおかしくはない。